牧志公設市場3
帰りの飛行機の中で読んだ本に、沖縄の魚について書かれていて、思わず笑ってしまった文をご紹介します(*^_^*)
『ウチナージラーした魚たち』
沖縄の魚は本土の魚のような端正な顔つきをしているものは少なく、ちょっととぼけた感じの抜けたような顔付きをしている。
例えば、ミーバイの口元はイースター島のモアイ像の顔と似ていて、南方系の顔と言える。
どうしてだろうと考えた。南国の魚が鮮やかな色をしている理由は、原色の珊瑚が彩る海の中で敵から身を守る為だが、なぜ顔まで南方系のおっとりとした顔になったのか?
推測でしかないが、こういう事がいえないだろうか…
例えば、生涯、旅暮らしの鮭などはいかにも緊張した厳しい顔付きをしている。荒波にもまれた顔そのもので、苦渋の表情である。それもそのはず、大洋を泳ぐだけでも命がけなのに、産卵の時には何万キロも旅をして、必ず生まれた川を遡上してくる。ようやく辿り着いた産卵場所では、メスを奪い合う為にオス同士の決闘がある。これはもう哀れというしかない。書きながらつくづく鮭に生まれなくて良かったなぁとおもうのだが、まあ、これだけのストレスを重ねておいて、イルカのような柔和な顔つきをしていたら、かえって怖い。
ところが、珊瑚礁の中は水深が浅く、激しい潮の流れもないにで、潮流にもまれる事なく、ぬくぬくと生きる事ができる。海水温も高いので、毎日が温泉気分である。
こうなると、顔つきが温厚になるのも当たり前。しかも、色鮮やかなメスが「あたしってキレイ?」と優雅にヒラヒラ泳いでいるので、オスはますます顔つきがゆるむ。
なんとなく納得してしまいました(^▽^)
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